ある日曜日に、キアイア通りのバルで

ある日曜日、サルトリア・パニコ MTMの取り扱いが決まったナポリ出張にて

私はナポリのキアイア通りで、街並みの写真や動画を撮影して歩いていました。すると偶然にも通りがかりのバルで、マエストロ・パニコと出会ったのです。

彼は私の顔を覚えてくれていて、エスプレッソをご馳走してくれました。

ナポリ仕立ての現状について、そして本物のナポリ仕立てとは何か?ということについて私たちは随分長く話し合っていました。

そしてひとしきり話し終わった後、私はついにこのサルトリア・パニコを主とするお店の名前がまだ決まっていないことをマエストロに相談しました。

マエストロ・パニコにいただいた名前

服を売るのではなく、ナポリの文化としてナポリ仕立てを日本に伝えたい。誰もがエレガントな仕立て服を、毎日の生活で着られる。そのきっかけになる店にしたい。私はそんなことをマエストロに話しました。

すると随分考えて、マエストロ・パニコはまるで懐かしむようにこんなお話をしてくれたのです。

「60年代のナポリ、ここキアイア通りやヴィットーリオ広場を歩けば皆がサルトリア仕立てのスーツを着ていた。信じられるかい、誰一人例外なく優雅にジャケットを着こなしていたんだよ。ナポリが最も美しい時代だったんだ」

それから彼はバルのKIMBOとプリントされたペーパーナプキンを一枚とると、50セントの細いボールペンを使ってある名前を書きました。

「君の店の名前は、これがいい」

マエストロ・パニコは奥様にもこの名前はどうかと聞き、パニコ夫人もまた素晴らしい名前だとうなずいてくれました。

ナポリが最も美しかった時代の、ナポリ仕立ての文化を伝える店。

ANNI SESSANTA – CULTURA NAPOLETANA
アンニ・セッサンタ – クルトゥーラ・ナポレターナ

これは60年代、ナポリの文化という意味です。

2018年9月、サルトリア・パニコと本物のナポリ仕立てを扱う専門店アンニ・セッサンタがスタートします。