SARTORIAL

サルトリア・カラッチオーロ キラ星の如く

こんにちは。

 

今まで細々と、いや、こそこそとお店を運営しておりましたが、とうとうプロフェッソーレ・ランバルディ静岡の店主にならい、ブログを書き始めることとなりました。

アンニセッサンタの檀崎です。

 

サルト物を中心に扱うお店におりました経験を生かして、色々と皆様にお伝え出来ればと思いますので、どうぞしばしお付き合い下さい。

 

今回は東京にて取り扱いのあるサルトリア 、Sartoria Caracciolo(サルトリア・カラッチォーロ)をご紹介します。

1918年創業、ナポリに三代続く実力派サルトリアであるSartoria Caracciolo(サルトリア・カラッチオーロ)。

 

元々プロフェッソーレ・ランバルディ静岡で取り扱っておりましたが、現在は東京のアンニ・セッサンタだけの取り扱いになりました。

 

このカラッチオーロは、正確な物言いをすれば、ファクトリーに近いサルトリアです。

今でこそ巨大なメゾンとなった、ナポリを代表するブランドの最初期の形態と言えば、解りやすいでしょうか。

それゆえに手縫いの良さを活かしながら、効率的にミシンを取り入れた縫製方法を採ります。また、日本では非常に馴染みのあるサルトリアの下請けをしていたりしますので、解る人には解る、というか見れば解ってしまう作りをしていたりします。

逆に有名どころの下請けをしているゆえに、職人の練度も非常に高いわけです。

手縫いは概して、手縫い独特の荒さが見えるものですが、その荒さが見えにくい、つまりミシンを使ったように圴一なハンドステッチで、初見で非常に綺麗な印象を持つと思います。この辺りはコストを度外視して指示をしている、我々のエクスクルーシブな仕様です。

 

サルトリアの顔とも呼べるラペル周りは、少し下がり気味に設定したゴージの角度。

さらにラペル自体は太めですが、ゴージの角度が下がり気味のため、それ程横に広がる事なく収まっています。

横に広いとラペルが太く感じるので、若々しい印象にどうしてもなりやすいのですが、カラッチォーロは角度が下がり気味なので、着易く感じるように思います。

ボタンホールは職人の特徴が最も出る箇所。

好きな方でしたら、ここを見てどこのサルトかわかる方もいらっしゃるかと思います。

肩パッドは入るものの、ソフトな肩まわりです。

袖付けはイセ込みの量を多めに入れ、柔らかく、動きやすさを追求したつくり。

ちなみに袖付けは、イセ込みを極力少なくしたクラシックな袖付けと、ゲージと同じ雨降り(ハウススタイル)と選べますので、お好きな方を。

日本においては、このハウススタイルは着るシーンを選ぶ方もいらっしゃると思いますので、柔軟な対応が必要な箇所でもあります。

 

ジャケットの裏、この箇所が効率的にミシンを取り入れた部分です。

 

続いてパンツ。

カラッチオーロのパンツは、比較的股上が浅く、スマートな印象のシルエットです。

クラシカルなスタイルだとプリーツを入れるのが一般的で、腿周りが太くなりがちですが、カラッチョーロのパンツはテーパードを効かせており、横から見たときに野暮ったくならないシルエットにデザインされています。

 

手縫いの箇所に関しても、いわゆる『フルハンド』と呼ばれるパンツに比べると幾分効率的な作りですが、手縫いの柔らかさを感じるには十分な作り込み。

穿けば分かる、柔らかな仕立てです。

ゲージですので、あくまでもこれをベースにしてシルエットを調整するわけですから、別にどんな形でも良いじゃないかと思われる方もいらっしゃると思います。ですがパンツは、中々出来上がりのシルエットを予想しずらかったりします。

最初からある程度綺麗なラインであれば、既製服を補正するような感覚で出来上がりを想像しやすいですし、補正する箇所が少なければ少ないほど出来上がりに不安を感じません。

 

カラッチオーロのハウススタイルをそのまま形にしていますので、職人の作り出したシルエットを楽しむのも、股上の深さなどお好みに応じて変えて楽しむのも、自身のお好みでお選びいただけます。

 

サルトリア ・カラッチオーロは、現地ではビスポークから下請けまでこなす非常に実力のあるサルトリア 。効率性ではなく、着心地を重視した職人の手仕事による、紛れもない「手縫いによる仕立て服」です。

 

既製服を買うのと変わらない価格で、ナポリサルトの仕立て服を体感してみるのはいかがでしょう?

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